モリッツ・グロスマンの理念に従いトゥールビヨンの精度をより高めるためには、ストップセコンド機構が不可欠だった。テンワをスムーズに停止させるために、ストッパーがV字型の支柱を超えて、その向こうのテンワに優しく触れる必要があった。モリッツ・グロスマンは柔らかなブラシを用いることでムーブメントへ負担をかけず、また正確な時刻調整機構を実現した。このブラシを用いた秒針停止機構も特許を取得している。
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モリッツ・グロスマンの情熱はパーツ一つ一つに見ることができる。すべてのパーツは手作業で個々に仕上げられていて、幅広のグラスヒュッテリブ模様が施されたプレートが、丁寧に面取りされたエッジ部分や角穴車の3 段のサンバースト仕上げを際立てている。ホワイトサファイアがセットされたゴールドシャトンは徹底的に磨かれた平型ネジで留められている。